残された家族に負担を掛けないお葬式

葬式にかける費用は2003年をピークに年々減少しています。最近は「小さなお葬式」という言葉が話題を集めました。急に親しい人が亡くなった場合、残された遺族は感情の処理にエネルギーを使い、病院の契約した葬儀社を紹介されると、そのまま契約してしまって他を検討する間もなく葬式に至ってしまうことも多く、葬式の費用をめぐるトラブルが社会問題になるケースもありました。こうしたことから、より良い葬式の有り方を含めご自分の身のしまい方を考える方が増えています。終活という言葉もすっかり定着し、自分の葬式を生前予約したり、樹林墓地や公園墓地と契約する方もいらっしゃいます。好きなものに囲まれた理想の葬式を生きている内に書き留めて置く場合も見受けられます。では遺族にとって理想の葬式とはどんなものなのでしょうか。

葬式というものを考え直してみよう

ご自分の人生を納得のいく方法で幕を引きたいと考えるのは誰しも当然のことでしょう。宗教心が篤い方であれば、ご自分の宗派の儀式に沿った葬式をしてもらいたいでしょうし、葬儀の規模についての希望や知らせたい方もいるでしょう。そうした希望をきちんと文書に残しておくことは、故人をご本人の希望に沿った方法で供養したいと思う家族にとっては、大変ありがたいことです。しかしながら葬儀には大変費用が掛かるのも事実です。昔ながらの葬式をする場合には平均で200万ほどの費用がかかることをご存知でしょうか。故人の遺産如何にもよりますが、なかなかすぐには用立てられない方も多いのが現状です。葬式というのは、本質は残された方の気持ちを静めるため、故人を思う気持ちを癒すためにあるのではないでしょうか。よって遺族に過剰な負担を強いる葬式は本末転倒と言えるでしょう。

残された家族に負担をかけない葬式

近年、葬式を小さくしようと考える方が増えています。家族葬は故人の近親者だけで執り行う小規模なお葬式です。また直葬や火葬式といって通夜や葬儀をせずに火葬だけを行う方式も人気が高くなってきています。直葬などの場合でもお坊さんに読経してもらうサービスもあります。宗教に無関心な人が増えたことも原因の一つでしょうが、何と言っても費用が安く抑えられるのが魅力です。火葬の後もお墓に入るのではなく、樹木葬や公園墓地への埋葬を望む方も多く、散骨を希望する方も増えています。ご自分がそれで充分と思っていても、意志が家族に伝わっていないと、小さなお葬式を選ぶことに申し訳なさを感じる遺族も多いでしょう。もしご自分で家族に負担のかからない葬式をお望みでしたら、生きている内に家族にその思いを伝えて上げてください。そして家族でどんなことが出来るのか話し合ってみることも必要かもしれません。